外国投資信託は、時価が基本的に外貨ベースで表示されます。例え
ば1口当たり20ドルの時価が24ドルまで値上がりしたと仮定します。
本来このファンドを保有しているのであれば、大喜びしたいところなの
ですが、日本国内で外国投資信託を購入すると、この値上がり益を
確定させるためにドルを円に換えなければなりません。
仮に購入時の為替レートが1ドル=110円であったものが、解約する
ときに1ドル=90円まで円高が進むと大変なことになります。、
単純に最低購入口数を1口として計算しますと、購入する時に必要な
円資金は、20×110円で2200円です。
一方、解約する時には1口24ドルまで値上がりしているものの、為替
レートが1ドル=90円で円高が進んでますので、実際の円建ての受
取金額は24×90円で2160円となります。
ここ最近はこのような極端な例が当たり前のように起こってますので、
必然的に円高により値上がり益がマイナスになります。
また外国投資信託をはじめとする外貨建て金融商品を購入する場合、
購入時の為替レートと解約する時の為替レートと解約時の為替レート
に適用される為替手数料も考慮する必要がございます。
TTSとTTB、この両者の間には、米ドルの場合で1ドルにつき1~2円
の為替手数料がプラスされることになります。
ですので、もし為替手数料が1ドルにつき2円だとしますと、1ドル110
円で購入した後は、まったく為替レートが動かなくなったとしても、解約
時の為替レートは1ドル=108円になってしまいます。
つまり、解約する時か、もしくは償還時にかけて必ず円安が進まなけれ
ば、リターンを得ることができません。
外国投資信託を購入する際には、まずそのファンドが投資しているマー
ケットがどこであるかを把握することが大事です。
そして、為替リスクがあることをつねに注意する必要がございます。
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