<国内債券の金利変動リスク>
もしかしましたら、債券は預金と同じ確定利付き、元本保証型の金融商品と
考えていらっしゃるかたも多いかと思います。
しかし、それは購入された債券が償還を迎えるまで保有した場合の話です。
償還前に市場で売却すると、その時に金利に変動の影響を受けて、投資元本
を張り込むリスクが生じてきます。
債券は、金利が上昇するほど取引時価が値下がりし、逆に、金利が低下する
ほど取引時価が値上がりします。
取引時価とは、債券を市場で売買する際に適用される価格のことです。
正式には債券価格といいます。
債券はあらかじめ、額面価格=100円と決まっております。
そして、その額面価格に対して、年間○%という一定の利子が支払われる
仕組みとなっております。
債券価格とは、たとえば額面100円に対して、年間3円ずつの利子を受け取る
ことのできる債券があり、利率3%にあるこの債券を幾らで購入しますか?
と、問われれば有利だと判断した人は、この債券を購入するために、額面価格
100円に対して101円支払うという人が現れると思います。
価値あるものに対してプレミアムを支払うのは何も債券だけではございません。
しかし、額面価格100円に対して3円の利子を受け取ることができる債券を、
101円で買ったとしたら、投資した金額が増える分だけ、最終的なリターンは
減ってしまいます。
3円の利子に対して投資元本が100円であれば3%の収益率ですが、これが101円
になりますと、2.97%になってしまうのです。
つまり、金利が下がれば債券価格が値上がりするということになります。
特に、償還までの期間が長い債券になるほと、同じ金利変動によって、
動く債券価格の幅が大きくなります。
ですので、同じ1%の金利上昇でも、償還まで半年の債券と10年の債券と
では、後者のほうがより大きく債券価格が値下がりするということです。
しかし、リスクはリターンの源泉でもありますので、償還までの期間が
長い債券は、金利低下局面では高いリターンが期待出来ます。
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