こうした背景にはサブプライムローンの焦げ付きによる証券化
商品の資産評価損などの損失が222億ドル(約2兆4000億円)
にまで拡大したことが主な要因となっております。
シティは創業以来の大幅損失を計上することとなりました。
そして、四半期の赤字決算に関してですが、98年にシティグル
ープが発足して以来初めてのことだそうです。
今後は自己資本の減少を回避するために、総額145億ドル(1兆
5500億円)の優先株を発行するもようです。
そして、噂されていた通り、株主への配当を約4割引き下げます。
また、すでにシンガポール政府投資公社(GIC)が68億ドル余りの
出資を発表しており、クウェート投資庁やサウジアラビアのアルワ
リード王子なども増資に応じております。
サブプライムローン関連の証券化商品は、商品としての性質上、
評価することが非常に難しい上に、同じ証券化商品に組み込まれ
たサブプライム以外の住宅ローンも評価損が膨らんでおります。
2兆円という想像することもできない赤字を計上している状態で、
事業を立て直すことは容易じゃないわけですが、当面は大幅な
リストラを実施することでコスト削減を図ることが予想されます。
ここまで大きな損失を計上しながら、倒産リスクは今のところ耳
に入ってきておりません。そういう面ではさすがだなと思います。
今後は、公的資金が導入されるまで増資を積極的に募っていく
しか生き残ることが難しいように思います。
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