日銀の金融政策決定会合が無事終わりました。意外だったの
は、これまで追加利上げ賛成に投票していた水野審議委員が、
今回は、政策金利据え置きに投票したことです。
これにより、今回は、全会一致で、短期金利の誘導目標を年
0.5%に据え置くことで、追加利上げが見送られることとなり
ました。(状況が状況なだけにしばらく続くと思います)
また、これまで一貫して強気をつらぬいえていた景気認識に
関しましても現状および先行きともに減速に下方修正しており
ます。(今後これまでの見解を変更せざる得ないと思います)
サブプライムローン問題で大きく揺れることとなった今夏以降
も、日銀は超低金利政策を是正する方向で進んでいました。
しかし、今回、事実上追加利上げを断念しなければならなくなっ
た大きな要因として、米国を中心に、海外だけでなく国内経済も
下振れリスクが広がる可能性が高まってきたからです。
また、今月発表された日銀短観につきましては、大企業・製造
業の景況感も3期ぶりに悪化することとなりました。
そして、原油・原材料高で悪化していることからインフレリスク
が台頭しており、今後中小企業の業績に大きく響くことが懸念
されており、雇用者所得に大きくことが予想されます。
こうなると、景気拡大を望むこと自体難しいこととなり、日銀側
もこうした状況を認めざるえないようです。
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