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郵貯マネーの行方について







 
 
【金融が分かる資産運用入門】
 
 
 
今月1日についに日本郵政公社が日本郵政として民営化されること
となり、初日から色々トラブルが発生したようです。
 
 
 
しかし、その規模は今のところは大きくなく、民営化が決定してから
それほど十分な準備期間があたえられたわけではないので、合格点
をあげてもよいのではないかと思っています。
 
 
 
3年後の株式公開を目差して、民間の金融機関と激しい競争に身を
呈することとなったわけですが、郵政マネーが市場に流入することで、
懸念する声が徐々に高まっております。
 
 
 
しかし、個人的な意見で恐縮ですが、今後の郵貯マネーについては、
急激な変化が生じるとは思いません。
 
 
 
といいますのも、いままでは官一辺倒だったということで、リスク管理
能力があまり備わっていません。
 
 
 
積極的に株に投資するにしても海外資産に投資するにしても民間に
融資するにしても誰の責任でどのような意思決定スキームがあるか
などの、ルールがまだ整備されておりません。
 
 
 
ですので、今後は外部から人材を確保したり、他社との業務提携を
行なうことで、こうした問題に充てなければならないわけすが、それ
とて、1~2年で何とかできる問題でもありません。
 
 
国債の問題にしてもそうです。
 
 
国債の保有比率を下げることにより、日本郵政は結果として自分で
自分のクビを絞めることになります。
 
 
 
こうしたことから、郵貯マネーの構造変化・体質変化は、相当重圧の
大きなことであるために慎重に対処せざるえないことから、十分時間
をかけてゆっくり行なわれると思っております。
 
 
 
 
 
 
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